TOP > 福富健康院/マサゴ整骨院 日記 > 父からの贈り物
訪問マッサージ先で、一緒にクリスマス会を楽しんで来ました。
ヘルパーさんの主催で、入所者の方に心ばかりのプレゼントとして、
日頃の健康に気遣った献立で無く、依頼したお店で用意して頂ける
メニューの中から事前に食べたい一品をオーダーする形式です。
久しぶりの好物に、皆さん喜んで無心に食べておられました。
亡くなった父から私が 子供の頃、クリスマスや誕生日に貰ったプレゼントは、
今から思い直すと、私が欲しかった物では無く、父自身の好みの物を、
大義名分で、私へのプレゼントとしていた だけであった様に思い返すのです。
陸軍飛行学校に行っていた父は、あと1年戦争が長引く状況であれば、
特攻にて、とうに亡くなっていたはずで、
私は この世に存在する事が無かったかも知れませんでした。
その父のお気に入りは、戦艦大和・武蔵・榛名などの戦艦や 戦車、戦闘機
等の プラモデルでした。
私へのプレゼントと言いながら、仕事の空き時間、私が学校へ行っている間に
作り上げてしまって、毎度 自慢げに完成品を見せてくれていました。
不器用な私が作ると、ガタガタに傾くのが解っていたのかも知れません。
父の手先の器用さは 私には受け継がれなかったのです。
そんな不器用で細かい事が大の苦手な私が、細かく繊細な治療法を
好んで行っているのが 自分でも不思議です。
でも、不器用な私に家業の写真屋を継がさず、治療家の道に進ませてくれたのが、
一番のプレゼントだったのかも知れません。